活動レポート
「シン津和野百景」プロジェクト01『まちLab』を開催しました
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この活動レポートの登録情報
- 対象
- 学生歓迎、おひとり様歓迎、初心者歓迎、だれでも可
- エリア
- 関わり方
- イベント等に参加する、スキルや知識を活かす、企画・運営に携わる、地元の人と交流する、島根の○○を学ぶ
- 分野
- 地域コミュニティの維持、地域資源の活用、移住・交流の促進、地域の付加価値を高める、人材育成、地域経済への貢献
今の津和野町のおもしろさを発見【「シン津和野百景」プロジェクト01】
こんにちは、津和野を拠点にして「学び」でまちづくりを行なっている一般社団法人津和野まちとぶんか創造センター(TMC)です。私たちは「キャンパスのようなまちづくり」をスローガンに、「学び」を軸とした中高校生、大学生、社会人、専門家が協働して行う地域づくりを実践。昨年の準備期間を経て、今年から津和野町や他地域の課題解決に向けたプロジェクトをつくるLabで構成された「つわのカレッジ」をスタートさせ、現段階で6つのLabで活動しています。
今回サポーターを募集したのはそのLabの一つ「まちLab」。150年前に描かれた「津和野百景図」を考現学的なアプローチで、現代の津和野の姿を描いた「シン津和野百景」をみんなの力で制作することができないかと考え、サポーターを募集しました。
「考現学」とは
今和次郎が提唱した、社会のあらゆる分野にわたり生活の変容をありのままに記録し、研究することを目的とした学問です。
「まちLab」でまち歩き!当日の様子を紹介
2023年9月11日(月)~15日(金)に実施した「まちLab」では、まちを空間デザインではない場として見つめ直すため、考現学という手法を取り入れながら「シン津和野百景」を参加者とともに描いていきました。
この活動には社会学、観光学、商業の様々な専攻の大学生と、建築家や考現学研究者の先生、そして津和野で地域づくりをしながら、このまちの都市研究を続ける専門家が賛同し、プログラムに参加してくれました。
専門家と地域の活動家、学生によるメンバー構成でスタートしたLab。考現学やまちについてのレクチャーも受けた後、実際に町へ繰り出しリサーチを実施しました。もっとも重要なのは、まちをよく観察すること。研究で言えば基礎研究にあたる部分です。これが今回のLab活動の成果を左右します。
観光客の動向を観察する「観光チーム」と、津和野の都市構造の根幹である水路を観察する「水路チーム」に別れてまち歩きへ。3日間にわたり調査した結果を発表しながら、専門家3名がそれぞれの専門性からコメントし合う、ということを繰り返しました。
分かったことは、津和野の潜在するポテンシャル、未知の課題、アーカイブの意味においても、これを続けるべき、ということでした。アカデミックな好奇心でまちを観察することに主眼が置かれ、そこから何を発見できるか、に予定調和はなく、アウトプットに向けた目的はありません。そこから実際のプロジェクトをつくり出すタネが生まれます。こうした地道な活動を継続し、今まで見えていなかった町の価値を確認していくプロセスを大切にしていきたいです。
大学生からコメントをいただきました!
最後に、活動に参加した大学生からのコメントをご紹介。
「津和野高校卒業生で、今回は久しぶりの津和野滞在でした。考現学の専門的な視点でまちを捉えることで、今まで生活する中では気づかなかったまちの姿に気づきました。初めて津和野を訪れる参加者との間でまちの見え方が異なっていたことも興味深く感じました。大学生のうちにもう一度津和野に帰ってきて触れることができてとてもよかったです。今回のつながりを活かしてまた冬にも友人を連れて訪問しようと思います。」
つわのカレッジはこれからもどんどん進化していきます。これからも活動の応援、よろしくお願いします!
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オーナー情報
- オーナー情報
- 一般社団法人津和野まちとぶんか創造センター
- 活動目的
- 津和野をはじめ、地域のまちづくりのあり方をともに考え、活動するために、津和野を拠点に「学びづくり」「場づくり」「関係づくり」、そして「生活環境の向上と新・地場産業の生成基盤」事業に取り組んでいます。
- 活動実績
- 2017年に当団体の前身である「津和野スクール」が発足してから、津和野町内の学校の授業支援や、町中で展開する独自の教育プログラムを通し、子どもたちの好奇心を喚起し、実践的な学びとその環境づくりを行なってきました。同時に、地域の未来を考える対話の場をひらき、町民や移住者、中高生、そして関係人口とこれからの町のあり方ついて考えてきました。 ・旧津和野藩家老多胡家屋敷と庭園を公開(2018) ・島根県立津和野高等学校の「総合的な探究の時間」サポート(2018〜) ・国際地域会議「津和野会議」(2019〜) ・活動をより本格化するため一般社団法人化(2020) ・津和野高校生とともに「空き家活用プロジェクト」実施(2020) ・高校生と改修した空き家(TAGO HOUSE ANNEX)が、日常的に高校生や大学生、地域の人が訪れる地域の拠点となる(2020) 国際地域会議「津和野会議」を2019年から毎年12月に開催しています。その連携事業として「つわのカレッジ」を2023年から開始。 合わせて、活動拠点となるコミュニティカフェ、長期宿泊が可能なゲストハウスを整備中。
- 活動への想い
- TMCはこれまでの教育活動を基盤に、民間の力を集め、まち全体で世代を超えた人たちが参加できる学びの場のデザインを行い、「学びのまち」という、津和野の旧来の地域価値を復興し、産業振興、文化の創造にも波及する事業を目指し活動していきます。 私たちが目指す津和野の未来は、子ども達から社会人まで学べる、まち全体がキャンパスのようになった、「学び」が中核となったまちのすがた。 世代を超えて様々な人々の「学び」に、「歴史・伝統的な津和野」が生き生きと活用され、未来に向けた「創造的な津和野」へと転換していくこと。 それがTMCが描くVISIONです。 つわのカレッジは現段階で、このまちLABの他、フード、アート・文化、メディア、産業の5つのLABを並行させ、それぞれ連携し合っています。まちLABだけでなく、より多視点でまちを見るスコープを備えて、地域のポテンシャルを見つけ出していきたいと思います。
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