活動レポート
大盛況!一級河川・江の川で伝統漁法「簗漁(やなりょう)」を開催しました
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この活動レポートの登録情報
- 対象
- お子様連れ歓迎、学生歓迎、おひとり様歓迎、初心者歓迎、だれでも可
- エリア
- 関わり方
- イベント等に参加する、ちから仕事で貢献する、スキルや知識を活かす、企画・運営に携わる、地元の人と交流する、島根の○○を学ぶ
- 分野
- 地域コミュニティの維持、地域資源の活用、移住・交流の促進、地域の付加価値を高める
江の川の伝統漁法「簗漁」を後世に伝えるために!
みなさんこんにちは。邑智郡美郷町の大和伝統漁業簗保存組合です。私たちは、美郷町を流れる一級河川・江の川の伝統漁法「簗(やな)漁」を守ろうと、2021年から活動中。
島根県美郷町を流れる江の川では、古くから産卵前の鮎「落ち鮎」を獲るため、「簗漁」が行われてきました。昭和20~30年代に隆盛し、多い時で一日に100キロも漁獲していた地元の風物詩。しかし、現在では中国地方では2ヶ所しかないと言われ、ここ美郷町都賀地域の簗は、島根県では唯一となります。そこで、私たちは地域学習を通して、地元の子どもたちへ伝えることはもちろん、「観光としての簗」を目指して体験事業にも取り組んでいます。ありがたいことに、広島県をはじめとする県外からの参加者さんも多く、着実に簗の魅力は広まっていっています!
サポーターも一緒に簗漁の疑似体験を満喫!
これまで、美郷町の体験プログラムをまとめた「みさと・みちくさ日和」で開催してきた簗漁。今年度は一般参加者だけでなく、初めて「しまっち!」でサポーターを募集しました。
元々、広島県をはじめとする近隣県からの参加が多い簗漁の疑似体験プログラム。集まったサポーターの方も、島根県内を中心に広島県からもご参加いただき、大変助かりました!
雨と台風のため2日間も中止に。それでも開催の日には、元気な声が会場に響き、楽しい会となりました。
簗漁の疑似体験は、鮎のつかみ取り、簗での漁獲体験、そして獲れたての鮎を使った食事の3部構成。見る機会が少ない漁法だけに、一般参加者さんだけでなく、サポーターの方も興味津々なご様子。見守りや補助がメインのサポーターさんも、一緒にご飯を食べたり、つかみ取りをしてみたりと、簗漁の魅力を楽しんでいただきました。
サポーターさんからコメントをいただきましたので紹介します
多くのサポーターさんにご協力をいただいた簗漁。
お手伝いだけでなくコメントやイベントのフィードバックもいただき本当に感謝です!
・大変楽しく活動させてもらいました。地域の方々の苦労を思うとできる事は協力したいと思いました。そしてこの文化を絶やさぬよう伝えていきたいです。
・今回のイベントに参加して江の川のヤナ漁に興味を持ちました。来年はヤナ場設営から海外の参加者との交流も含めてサポーター募集があれば参加したいと思います。
・先日は貴重な体験をありがとうございました。伝統漁だけでなく地域の方の温かさに触れられ、とても心に残りました。
・地域やサポーターの皆さん、またイベントの一般参加者の皆さんとたくさん交流が出来て楽しく活動が出来ました。
最後にメッセージ
★美郷町の伝統と文化を知ってほしい!
★簗漁を次世代に繋げたい!
★自然との共生・自然のサイクルを守りたい!
そういった思いが、少しでも参加したみなさんへ伝われば・・・という思いを胸にプログラムを開催しました。参加されたみなさん、いかがだったでしょうか?
江の川沿いで暮らす私たちにとって、川との暮らしはとても身近なもの。この土地の文化と心の象徴としてこの簗漁を継続していきたいと思います。
来年度、“ひょっとすると期間が延びるかも”との話も出ていますので、ぜひ次回にもご期待ください!一般参加いただいたみなさん、サポーターのみなさん、本当にありがとうございました!
このレポートのプログラムはこちら
オーナー情報
- オーナー情報
- 大和伝統漁業簗保存組合
- 活動目的
- 江の川の伝統漁法である「簗漁」を後世に残していきたいとの思いから、継続して簗を設置して漁を行うのは当然のことながら、それ以上に、簗のことを多くの人に知ってもらうことを活動の目的としています。
- 活動実績
- 令和3年度から、ふるさと教育、観光体験事業、ボランティアの受け入れなどを行っており、その実績は次のとおりです。
〇ふるさと教育
令和3年度 鮎の放流体験 参加者 43人(うち子ども21人)
秋の簗漁体験 参加者 54人(うち子ども30人)
学校対応 島根中央高校、口羽小学校、大和中学校
令和4年度 鮎の放流体験 参加者 35人(うち子ども20人)
秋の簗漁体験 増水被害のため中止
学校対応 島根中央高校、大和中学校
美郷町学校給食へ鮎提供
令和5年度 鮎の放流体験 参加者 35人(うち子ども22人)
秋の簗漁体験 参加者 27人(うち子ども16人)
学校対応 大和中学校
〇観光事業
令和4年度 4日間5回実施 参加者数59人(県内外)
令和5年度 3日間3回実施 参加者数57人(県内外)
〇国際ワークキャンプ(国内外からのボランティア受け入れ)
令和4年度 参加者数 5人 日本人5人(大学生4人、高校生1人)
外国人0人(※コロナの影響)
令和5年度 参加者数10人 日本人7人(うち6名福岡県内高校生)
外国人3人(フィリピン、ベルギー、台湾)
- 活動への想い
- 私たちの地域にある「簗」は、島根県内では唯一のものとなってしまいました。中国地方でも2ヵ所しかなく、この伝統漁法である「簗漁」をなんとしても保存・継承したいとの強い思いから、有志が集まり「大和伝統漁業簗保存組合」を立ち上げました。 そのためには、多くの方に簗漁のことを知ってもらう必要があるとの考えから、子どもたちのふるさと学習や観光体験簗、さらに国内外からボランティアを募って一緒に活動を行う取り組みを行っています。
- 団体HP、SNS情報など
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