活動レポート

美保関町発!サポーターと一緒につくり上げた音楽会

開催期間: 2025年9月3日~2025年10月8日
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対象
学生歓迎、おひとり様歓迎
エリア
関わり方
イベント等に参加する、スキルや知識を活かす
分野
人材育成

合併20周年の節目に「風になりたい」を子どもたちと一緒に演奏したい

私たち松江市立美保関小学校は、島根半島の東端・美保関町にあり、北は日本海、南は中海や境水道、美保湾に面した場所。今も重要な文化財が残り、観光客も多く訪れる地域です。

現在、130名の子どもたちが在籍し、校区が広いため、多くの子どもたちがスクールバスで通学しています。

今年度、本校は美保関各地の小学校が合併してから20年目という節目の年。「学校を、そして地域をもっと盛り上げていきたい」そんな思いから、さまざまな取り組みを進めている中で、今回の音楽会に向けたプログラムも動き出しました。

10月10日(金)に行われる松江市連合音楽会には例年、高学年が参加。今年は、4年生にもこの「大舞台」を経験してほしいと考え、4〜6年生、約80名での参加を決めました。曲はTHE BOOMの「風になりたい」です。

ただ、80名を超える子どもたちに対して、音楽指導に携わる教員の数には限りがありました。音楽の学習経験にも差があり、中には6年生でも初めてふれる楽器を担当する子もいます。

「一人ひとりに充実した指導をしたい。でも、今の体制では難しいかもしれない・・・」。そんな不安を抱えながら、まずは松江市美保関支所へ相談しました。そこで紹介してもらったのが、「しまっち!」でした。

その後、定住財団の担当の方がすぐに学校まで聞き取りに来てくださり、これまでの事例やサポーターさんの様子などを細かく教えてくださいました。

実は過去に、別件で地元の大学生に応援を呼びかけたものの、市街地から離れている地理的なハードルもあり、なかなか人が集まらなかったことがあります。

そうした経験から、今回も「本当に来てくださる方はいるのだろうか」と、正直なところ半信半疑の気持ちがありました。

それでも、困りごとに直面していたからこそ、「ダメ元でも、まずはやってみよう!」と、「しまっち!」にプログラムを掲載することに。

サポーターと一緒に重ねた8回の練習。子どもたちの言動にも変化が!

「風になりたい」の合唱・合奏に向けて、サポーターのみなさんと一緒に行った練習は週1回、計8回。

実際に参加してくださったのは、県外を含む音楽経験者5名のサポーターさんたちでした。さらに、地域ボランティアとして、保護者を中心に約10名の方が加わってくださり、子どもたちを支える心強いチームができました。

募集をかけてすぐに、埼玉県から「帰郷の際に参加したい」との申し出がありました。そのほか、隠岐諸島で音楽指導の経験がある方、宮崎県からの帰省中に参加してくださった方など、県外からの応募も。

「美保関まで、わざわざ来てくださる方がこんなにおられるなんて」と、私たちは驚きと同時に、大きな励ましを感じました。

練習では、合唱や楽器パートごとに分かれて指導。

ピアノやキーボード、鉄琴・木琴、打楽器、人数の多いリコーダーなど、さまざまなパートに分かれ、サポーターさんが一人ひとりに声をかけながら、音の出し方やリズム、歌い方を丁寧に伝えてくださいました。

印象に残っているのが、昼食休憩の時間です。給食を食べながらサポーターさんを含め教えてくださる皆さんで

「次回はこんな練習にしてみましょうか」
「このパートはこうするともっと良くなりそうですね」

と、次の練習に向けた打ち合わせを、主体的に進めておられました。

その姿を目の当たりにして、「このプログラムを一緒につくってくださっているんだ」と、とても心強く感じた場面でした。

子どもたちの変化と、私たちオーナーの実感

今回の取り組みは、正直に言えば不安の大きい、ダメ元のスタートでした。それでも、いざサポーターさんに来ていただくと、外から知らない大人が来てくれたことが、子どもたちにちょうど良い緊張感を生んだと感じています。

週1回という限られた時間の中でも、回を重ねるごとに子どもたちの表情や姿勢が変わっていきました。

・音楽に向き合う姿勢が、目に見えて前向きになっていった
・練習から逃げ出す子は少なくなり、中には「自主練をしたい」と自分から申し出る子も現れた

こうした変化は、私たちにとって大きな驚きであり、喜びでした。

地域ボランティアとして参加してくださった保護者の方からは、「普段は本番の“結果”だけを見ることが多いけれど、今回は子どもたちの成長の過程を見ることができて、とても良かった」という感想もいただきました。

校内の教員からも、「音楽指導をサポートしてもらえて本当に助かった」、「例年は放課後に練習を行うのが当たり前になっていたが、今年は平日午前中の時間を音楽会練習に充てることができ、有意義に時間を使えた」といった声が上がりました。

子どもたちだけでなく、保護者・地域・教員にとっても、今回のプログラムは“みんなで音楽会をつくる”経験になったと感じています。

県内外から美保関町に集結したサポーターのみなさん

今回のプログラムには、県内外から音楽経験を持つサポーターさんが参加してくださいました。中には、美保関小学校の卒業生もおられました。

サポーターさんからは、次のような感想をいただいています。

  • 「自分の母校に少しでも貢献出来た」
  • 「とても楽しく有意義だった」
  • 「小学生との接点はなかったので、楽しく新鮮だった」
  • 「全部は参加できなかったけど、複数回参加することで子どもたちの成長を感じられた」
  • 「地域に貢献できることを期待して参加しましたが、子どもたちの取り組みをサポートできたことに満足しています」

地元にゆかりのある方、遠方からの帰省のタイミングで参加してくださった方、教育や音楽に関わる仕事をしておられる方。

それぞれの背景は違っても、「子どもたちの挑戦を支えたい」、「地域に貢献したい」という共通の思いを持って、美保関まで足を運んでくださいました。私たちにとって、「しまっち!」を通じてこうした方々とつながることができたのは、大きな財産になりました。

オーナーからのメッセージ

今回のプログラムを通して、まず何よりもお伝えしたいのは、サポーターのみなさんへの感謝です。

サポーター5名のみなさんが、忙しい時間の中から時間をつくり、美保関まで足を運び、子どもたちのために指導をしてくださったことに、心から感謝しています。

指導の場面では、子どもたちに対して終始ニコニコと接してくださり、その姿からは「音楽の楽しさ」を自然と伝えてくださっていることが伝わってきました。私たち教員にとっても、子どもへの声かけや関わり方など、学ばせていただくことがたくさんありました。

今回の取り組みを通じて、

  • 子どもたちにとって、音楽が少しでも身近で楽しいものになってくれたら
  • そして、美保関町がこれから先も、「音楽のある町」として発展していってくれたら

そんな思いを持つようになりました。

最後に、今回参加してくださったサポーターのみなさん、地域ボランティアのみなさん、そして「しまっち!」を通じてこの出会いをつないでくださったみなさんに、改めてお礼を申しあげます。本当にありがとうございました!

サポーター・ボランティアの方に向けた、子どもたちからのお礼のメッセージがこんなにも!重ねてお礼申しあげます!

このレポートのプログラムはこちら

https://shi-match.jp/pc/555/

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オーナー情報

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松江市立美保関小学校
活動目的
本校は、10月にある松江市連合音楽会にTHE BOOMの『風になりたい』の合唱奏を行います。こどもたちはこれから、ピアノ、鉄琴や木琴、打楽器、リコーダー等のパートに分かれて練習をします。一人一人がやる気と充実感をもって取り組ませるために、できるだけ少人数で指導できる体制をつくりたいと考えています。
活動実績
毎年高学年が市連合音楽会に参加しています。今年度は、来年から市連合音楽会が休止になるかもしれないことを鑑みて、4年生も参加することにしました。総勢約80名での参加となります。
活動への想い
本校の子どもたちの強みは、元気よさです。それが県民会館に来られる方全員に伝わるような合唱奏にしたいと思います。 また、音楽が得意な子も苦手な子も輝けるような合唱奏にしたいとも考えています。この音楽会への練習、本番を通じて音楽のことを好きになってくれる子が増えてくれたら嬉しいです。 こうしたことの実現に向けてお手伝いいただける方をぜひ募集したいです。
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海が見える暮らし、山の緑に抱かれた暮らしなど、浜田市で自分のライフスタイルにマッチしたまちを探してみませんか。

益田市

益田市は、北は日本海を望み、南は中国山地が連なっている自然豊かなまちです。益田市を流れる清流・高津川はダムのない一級河川で、何度も水質日本一(国土交通省調査)を獲得しており、沿岸では天然物の大型のハマグリが安定して漁獲されています。また、温暖な気候のため農作物がよく育ち、メロン、トマト、ぶどう等の栽培が盛んです。匹見地域ではわさび、美都地域ではゆずの栽培も盛んです。益田市は、歌聖・柿本人麿や画聖・雪舟の終焉の地としても知られています。

津和野町

津和野町は島根県の西の端に位置しており、旧津和野町と旧日原町の合併により平成17年に誕生した町です。旧津和野町は現在も城下町の面影を残し、歴史遺産と多くの伝統文化に恵まれており、「山陰の小京都」としていまなお多くの観光客が訪れています。旧日原町は清流・高津川を中心とした自然豊かな町で、鮎やツガニなどの川の幸に恵まれています。

吉賀町

吉賀町は、平成22、23、24、25年度、水質日本一を達成した1級河川高津川の水源を有し、安蔵寺山をはじめとした西中国山地の山々に抱かれた山間地で、広島・山口・島根の3県の県境に位置します。古くは津和野街道の宿場町として栄え、現在も中国自動車道六日市ICや国道187号など、山陰と山陽をつなぐ広域交通網の重要な役割を果たしています。長い歴史を持つ有機農業を推進するとともに、高津川流域の環境保全・資源活用によって循環型社会の形成に取り組んでいます。

隠岐の島町

時に優しく時に厳しい表情を見せる母なる海。神秘的な深い森。神も宿るほどの巨木たち。紺碧の日本海に囲まれ「隠岐の島町」には、豊かな自然に培われてきた人情が息づいています。
時代の流れとともに人々の暮らしは変わっても、ここには今も昔も変わらない島の心があります。島に住む人、島を離れた人、島を訪ねる人みんなにとってかけがえのないふるさとでありつづけます。

海士町

島根半島から沖合約60Km、日本海に浮かぶ隠岐諸島の一つ「中ノ島」を「海士町」といい、面積33.52km2、周囲89.1 kmの1島1町の小さな島です。対馬暖流の影響を受け豊かな海と、日本の名水百選にも選ばれた天川の水をはじめとする豊富な湧水に恵まれ、自給自足のできる半農半漁の島です。承久の変で、隠岐国へ配流となった後鳥羽天皇がその生涯を閉じるまで過ごした島として知られます。

西ノ島町

日本海にある隠岐諸島は有人島が4つあり、2番目に大きな島が西ノ島です。西ノ島町は、漁業・観光・畜産の3つを基幹産業とし、漁業を中心に多くのIターン者が移住しています。
漁業就業者以外のIターン者を含めると約690人となり、人口の24%となっています。また、きめ細かな福祉に取り組んでおり、田舎の良さを生かしたまちづくりに取り組んでいます。

知夫村

知夫村は、隠岐諸島のひとつ知夫里島(ちぶりじま)にある人口640名程の小さな離島であり、島根県で唯一の村です。近年、村のUIターン政策や都会の子供を受け入れる島留学などにより、移住者が増加しています。美しい海と牛が放牧されている牧歌的風景、そして小さな離島ならではの地域住民との交流が自慢です。離島に興味のある方、移住を検討されている方、一度訪れてみませんか?

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